「福祉用具いきいき」
豆知識~№1~
シャワーチェア
シャワーチェアとは、お風呂で身体を洗う時や、髪を洗うときに座る介護用風呂椅子で、立ち上がり能力が低下した人が使用するためのものです。
シャワーチェアはこんな方におすすめ!!
シャワーチェアは、一般的な高齢者や要支援1、2・要介護1の方の利用頻度が高いです。介護予防や転倒防止のためにも、早い段階からの導入が望まれています。洗い場に腰をおろしづらくなられた方や、腰を下ろせなくなった方。介助が必要な方も、洗い場でつかまり立ちができ、椅子から立ち上がれる方はシャワーチェアに座ることで、これまでと同じように身体を洗うこともできます。
加齢による筋力低下や変形性膝関節症やリウマチ、半身麻痺、骨折などで立ち上がりが困難な方、ふらつきがあり常に転倒しやすい。パーキンソン病でつまずきやすく、方向転換が困難。心臓疾患や高血圧で温度変化による心臓、血管系への負担がある方。
シャワーチェアを導入するとこんな効果があります!!
立ち座りや姿勢保持の改善により、転倒の防止、安全の確保が可能見守りが不要となり、1人入浴が可能。立ち座りや姿勢保持の改善により、介助者の負担の軽減。
シャワーチェア選びのポイント
〇浴室の洗い場の大きさや、出入り口の状況確認が重要です。
内開きの扉の場合、シャワーベンチが邪魔になり、扉があかないこともあります。
〇移動に十分なスペースが確保できるか確認しましょう。
移動スペースが少ないと転倒の原因になります。
〇介助入浴の場合、利用者と介助者が移動できるスペースの確保も重要です。
無理な姿勢による介助で、身体への負担や転倒の危険があります。コンパクトタイプや折りたたみタイプなどのシャワーチェアもあります。
〇体格や身体の状態にあったシャワーベンチを選びましょう。
ご利用者様の身体状態に合わせることにで、身体への負担や転倒などの危険を未然に防ぐことができ、さらに自立を促進できます。
〇浴室内では、できるだけ視認性の高い商品を選択しましょう。
弱視や白内障の方など、湯気によって商品の場所が分かり辛くなります。視認性がよいのは、オレンジ色や赤です。色覚タイプによってはブルーなどが見やすい場合もあります。ブラウン色やブラックなどの濃い色は、白い浴室空間とのコントラストで見やすい色です。
〇身体の触れる部分は、柔らかく冷たくないソフトパッド付きがおすすめです。
身体の痩せた方は、お尻や背中の保護は重要なので、ソフトパッド付きがおすすめです。
〇座った姿勢(座位)が安定しない方は、背もたれ・ひじ掛け付きがおすすめ。
肘掛けがあることで立ち座りの際の、足・膝の負担を軽減し、背もたれとひじ掛けを支えに、安定した姿勢で座ることができます。
〇腰の曲がった、円背の方には、腰当付きタイプ。
腰当が背中ではなく、腰を支えます。張り出した背骨の凹凸が背もたれに当たらないので、座面奥までしっかり座ることができます。
福祉用具~正しく選んで豊かで快適な生活を送りましょう~