ケアマネ の長田です。
昔むかし、私が中学生の頃の話。
年に何度か家族で行くレストランがありました。そして食事の後には、隣にある書店に寄るのが恒例になっていました。
父が「好きな本を買ってあげるから、選びなさい」と言うのも恒例で、食事も楽しみでしたが、本を買ってもらう事の方が実は嬉しかった記憶があります。
向田邦子の「父の詫び状」、模試の国語の中に文章の一部が取り上げられていて、読んでみたい！と思っていました。いつもの食事後の書店で探して、買って帰りました。
そこから向田邦子のエッセイが大好きになり、読み漁り、世界が広がるのを感じました。
こんな女性になりたい、と思いなから大人になり今に至ります。
最近書店に行くと、「向田邦子フェア」、「向田邦子没後40年」というポップをよく目にします。
妹さんが選んだ、ベストエッセイ。いいとこ取りの本を、夏の初めに買いました。
読んでいると、「あ、この話知ってる」と記憶が蘇ったりします。
飛行機事故で亡くなって40年。生きていれば91歳ぐらいです。
90代の方に会う事も多いこの仕事。その方たちが生き抜いてきた時代背景を知ることもできて、10代の頃とは違う視点で読めるのも楽しくて。
書店に行ったら、手に取ってみてください。
